3R(Reduce=リデュース、Reuse=リユース、Recycle=リサイクル)という言葉があります。
つまり、資源のリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)のこと。
パソコンについても3Rを促進するための法律が、2年前から施行されました。
それ自体は素晴らしいのですが、それ以前からのパソコンについては、消費者が料金を負担してメーカーに引き取ってもらう必要があるため、不法投棄が増加しているようです。
<パソコン>昨年度 不法投棄は6434台 環境省の調査
Excite エキサイト : 社会ニュース より
昨年度に不法投棄されたパソコンは6434台にのぼることが27日、環境省の初の調査で分かった。前年度の不法投棄分を把握している自治体だけで比べると、約25%の大幅増になるという。
同省は「増加理由ははっきりしない。パソコンは中古市場が成り立っており、リサイクル制度の開始が原因とは思えない」と話している。
いやあ、「リサイクル制度が原因ではない」ことはないでしょう。「パソコンは中古市場が成り立っている」と言っても、あまり古かったり、壊れたりしていると、買ってもらえないし。
環境省の「
報道発表資料:廃家電製品等の不法投棄の状況について」によると、6434台の内訳は
...デスクトップ型パソコンが2800台
...ノート型パソコンが779台
...CRTディスプレイが2627台
...液晶ディスプレイが228台
パソコンだけだと、3579台ですか。多いと見るか、少ないと見るか。
前述の3R推進するためにできた「
有限責任中間法人 パソコン3R推進センター(PC3R)」のウェブサイトによると、どこのメーカーでも家庭系PCのリサイクル料金は3-4千円。
同じリサイクルといっても、これでは紙パックやPETボトルとはわけが違います。
消費者としては、「リサイクル料金」というよりも「ゴミ処分料金」という意識の方が強いことでしょう。
(とはいえ、ゴミの不法投棄はやめましょう。)