タミフル服用後に16才以下の日本人12人が死亡していたことが先月明らかになりましたが、今日、17才以上の日本人についても発表されました。
<タミフル>17歳以上の男女26人が死亡 厚労省明らかに
Excite エキサイト : 社会ニュース より
インフルエンザ治療薬のリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)について厚生労働省は15日、01年2月の発売以降、17歳以上の男女26人が服用後に死亡していたことを明らかにした。輸入販売元の中外製薬が同省に報告した。同省は、うち24人について「専門家は因果関係について否定的だった」とし、「タミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていない」との見解を出した。
同省はこれまでに、16歳以下の子供13人が、服用後に死亡したことを明らかにしていた。
この記事では子供が13人となっていますね。私の持っている資料では12人だったのですが。あれから増えたのでしょうか。
13+26=39人の日本人が、服用後に死亡していたのですね。
米食品医薬品局(FDA)のデータでは、世界中で服用後に死亡したのは71人ということだったので、それから少し人数は変わっているかもしれませんが、死亡した人のほぼ半分以上が日本人ということでしょうか。それとも、FDAの発表のあとに、中外製薬が追加報告をしたのでしょうか。どちらにせよ、この数は少なくありません。
でも、16才以下の子供と同じく、これらの大人についても、二人をのぞいて因果関係は否定的とのことです。
内訳は次のとおりです。
まず、他の死因がはっきりしているものは
6人は、服用後にもともとあった病気が悪化して死亡。
2人は肺炎で。
2人は他の医療行為が原因で。
専門家が「評価不能」としたのは
11人は突然死などで詳しい状況は不明。
3人は担当医の協力がなく死因は不明。
専門から「因果関係が否定できない」(つまりタミフルの副作用の可能性もある)としたのは
50代の男性が、服用後にただれや水泡が全身にでき入院、のちに死亡。
80代の男性が、服用5日目にだるさを感じて入院、3週間後に急性腎不全で死亡。
2人とも他の薬3種類を飲んでおり、その副作用も考えられるそうです。
こういう判断は難しいですね。
もし本当にタミフルの副作用であるならば、因果関係が早く明らかになってほしいものです。
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