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「人生はチェスに似ている。 自分の手中にあるものはチャンスではなく、駒の進め方だ」-テレンティウス
by angelblog
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文春、敗訴 x 2 = 320万円の損害賠償
 20日に、「死を招く女」記事の裁判で、文春が名誉毀損により敗訴しましたが、今日はまた、二件の裁判で敗訴したとのニュースがありました。



<文芸春秋>渡辺恒雄氏の写真で200万円の支払い命じる
Excite エキサイト : 社会ニュース より

  週刊文春に、マンション室内の窓際にガウン姿で立っている写真を掲載された渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長(79)が「プライバシーの侵害だ」として、文芸春秋と鈴木洋嗣編集長に1000万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は27日、200万円の支払いを命じた。貝阿彌(かいあみ)誠裁判長は「自宅室内は他人の視線から遮断され、無防備な状態にあり、容貌(ようぼう)・姿態を撮影・公表されないことは最大限尊重されるべきで、プライバシー侵害に当たる」と違法性を認めた。

 渡辺会長が何をしたかはともかくとして、人の自宅をのぞき見し、盗撮までするとは、文春もずいぶん身を落としましたね。

 もう一件、敗訴したのは、文春が2003年1月16日号に「小泉首相秘書官が月4回密会する北朝鮮工作員」との見出しで掲載した記事についてです。

文芸春秋が2審も敗訴 飯島秘書官めぐる記事
Yahoo! 社会ニュース より

 週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、飯島勲首相秘書官が発行元の文芸春秋(東京)に3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は27日、120万円の支払いを命じた1審東京地裁判決を支持、双方の控訴を棄却した。
 判決理由で原田敏章裁判長は「面談の事実をうかがわせる客観的証拠がない上、記者が提出した資料も、記事の内容を真実と信じた相当の理由があるとする根拠にはならない」と述べた。

 この2件で、文春は320万の損害賠償を支払うことになりました。

 週刊文春の発売差し止め問題(昨年)の際は、発行部数が81万部ということだったので、単純計算すると、二つの記事で約160万部のために320万円を払うということでしょうか。

 1部につき2円ですか・・・。毎号の記事で裁判になるわけでもないだろうから、平均すると1部につき1円もしないのでは。

 名誉毀損やプライバシー侵害をしても、その程度の賠償金ですむのであれば、これも経費のうちと考えて、とにかく発行部数を伸ばすことばかり考える出版社もあることでしょうね。
by angelblog | 2005-10-28 23:31 | マスコミ
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